こんな症状はありませんか?
以下のような症状があれば金属アレルギーが起きている可能性があります。一度、医療機関に相談してみることをお勧めします。
金属アレルギーとは
詰め物や被せ物の金属が原因で発症します
歯科における金属アレルギーとは、歯科治療で使われる金属が原因でアレルギーを起こしてしまうことを言います。金属アレルギーが発症するメカニズムは解明されてはいないのですが、金属の成分が溶け出し、免疫機能が過剰に働くことで起こると言われています。
金属アレルギーが起きる仕組みについて
船の鉄板を守るための仕組みからイメージできます
金属の詰め物や被せ物が金属アレルギーを起こす仕組みは解明されていませんが、院長はこのような仮説を立てています。
イメージがしやすいよう、「船」を例に挙げましょう。船体は金属によってできている部分もありますが、何十年も海水の上に浮くことができます。これには理由があり、船の鉄板に貼り付けている鉛が先に溶け出すことで、本体の鉄板が損なわれることなく保たれているのです。
このときに鉛が担う役割を「犠牲電極」と言います。鉛が先に溶け出すのは、理科の実験でも行われている「イオン化傾向」によるもので、鉛の方がイオン化傾向が高いために、鉄よりも先に溶け出すのです。鉛はやがて触わってもわかるほどに柔らかくなり、定期的に交換しなければなりません。
詰め物・被せ物の中の金属が「犠牲電極」のように溶け出すのでは
また、ある知人の皮膚科医がこんなことを話していました。ステンレスの腕時計をつけた状態で汗をかくと、目に見えないほどの小さな傷があった場合、ステンレスが体内に溶け出し、体の中でアレルゲンになることがあると言うのです。
歯科治療で使う金属の詰め物や被せ物も複数の金属からなる合金ですから、その中の溶けやすい金属が体液によって「犠牲電極」のように体内に溶け出し、アレルゲンになっていると考えられます。
金属アレルギーの発症を防ぐ方法
歯科治療に金属を用いないことで、金属アレルギーの発症を防ぐことができます。歯科で金属を使うのは主に詰め物・被せ物の治療と入れ歯の治療です。それぞれに対策を見ていきましょう。
詰め物・被せ物の治療
金属を含まないセラミック素材をお勧めしています
詰め物や被せ物の治療を行う際に、銀歯などの金属を含む素材を使わないことで、金属アレルギーの発症を未然に防ぐことができます。金属アレルギーが起きず、かつ見映えも良くて機能も高いセラミックを当院ではお勧めしています。セラミックにも複数の種類があり、それぞれに特徴が異なります。くわしくはこちらをご覧ください。
→「審美歯科」ページの「詰め物・被せ物について」
入れ歯の治療
金属バネを使わない入れ歯もございます
部分入れ歯の治療では、隣の歯に引っ掛けるために金属のバネがついているものがありますが、当院では金属を使っていない入れ歯「バルプラスト」もご用意しています。詳しくは当院にご相談ください。
金属アレルギーかな?と思う方へ
医療機関でパッチテストや血液検査を受けましょう
上記の症状に該当するなど、金属アレルギーが発症していないかどうかご心配な方は、医療機関で「パッチテスト」や血液検査を受けてみましょう。
パッチテストは簡易に行える金属アレルギー判別の方法で、薬のついたテープを背中に2日間はり、2日後にはがして皮膚の反応を見るものです。反応がなければ陰性(金属アレルギーが起きていない)ですが、症状があれば陽性の可能性があり、「浮腫がある」「紅斑がある」などの症状の内容によって陽性の程度がわかります。
血液検査では、患者さんの白血球に金属イオンを加えて金属アレルギーのあるなしを調べます。
当院でもご相談があれば専門的な医療機関をご紹介しています。上記のような症状があれば、当院にご相談ください。口の中に問題があった場合は解決方法についてもご提案しております。
料金について
被せ物
e.max | 1本あたり ¥120,000~ |
---|---|
ジルコニア | 1本あたり ¥140,000~ |
詰め物
ハイブリッド | 1ヵ所あたり ¥50,000~ |
---|
料金についてはお電話にてお問い合わせください。